「wantedly」に学ぶ潜在層ユーザーへのアプローチの仕方




「年収などの条件面掲載禁止、それでも採用できる形」
 

wantedly(ウォンテッドリー)というソーシャル・リクルーティングツールはご存知でしょうか。

www.wantedly.com

 

2012年に公開してから順調に伸びているサービスです。それまでのあった転職者向けの求人サイトというのは、近いうちに転職したいといった、顕在化しているニーズのあるユーザーと企業をマッチングをするという形のサービスでした。
 

しかし、wantedlyはまだ転職したいと思っていないユーザーに対しても気軽にオフィスに話を聞きにいけるという形や流れをつくり、募集要項から給与面などの条件面での掲載を禁止しました。

そして代わりにそれぞれの企業の「なにをやっているのか」「なぜやっているのか」「どうやってやっているのか」といったビジョンや事業モデルを全面に出す見せ方に統一しました。

これは今現在は転職したい動機がないユーザーにとっては、気軽に話を聞けて、かつ企業の文化や方向性も知ることができるメリットがあります。そして、話を聞きに行った結果、その企業への強い入社志望動機ができて、転職につながるという流れができます。

 

そしてここまで読んでいただくと、この例は潜在的なニーズを顕在化するまで育成するという、コンテンツマーケティングの手法と同じ形をとっていることがわかります。今回はwantedly(ウォンテッドリー)のサイトを参考に、自社のことやサービスを効果的にユーザーに伝える手法を考えてみましょう。

 

基本構成について


弊社でも募集を出しています。

 

基本構成はタイトル、カバー写真、本文となっています。

本文では「なにをやっているのか」「なぜやっているのか」「どうやってやっているのか」を詳しく書いています。そして、この内容に対してのチュートリアル、ガイドラインが結構細かく決められています。
 

https://www.wantedly.com/about/tutorial

 

本文に掲載する内容について

  • - ビジュアル:写真は凄く大事です。写真のクオリティによって、来る人の数が大きく変わります。

  • - なぜ:どんな目標や世界を目指して事業を営んでいるのか、熱い想いを書きましょう

  • - いつ:どれぐらいのコミット感で、どれだけの期間働いてくれる人が欲しいのか書きましょう

  • - 誰と:どんなメンバーがいるのか書きましょう

  • - 何を:何を作るのかを明確に書きましょう

  • - どうやって:どんな環境で、どんな言語で、どんなスタイルで作るのか書きましょう


引用:wantedlyアカデミー

 

コーポレートサイトや自社のサービスサイトを作るときにはサービス自身の強みやコンセプトを伝えることが重要ですよね。それをこういった形で分解して言語化してみる、というのはとても大切な作業であることがわかります。

 

「募集をみる」のページでは人気順(ユーザーに見られている順)に並んだ企業一覧を見ることが出来ます。上位に出る企業のサービスやビジョンの打ち出し方、表現方法をぜひ見てみましょう。
 

画像・コンテンツの質を担保するため


コンテンツ・クオリティガイドラインがあります。

www.wantedly.com/about/guideline

 

画像の選定基準
 

  • 会社やチームの中で働く人が写っており、会社の雰囲気や働く環境が伝わるもの

  • 社内カルチャー(旅行先での集合写真やMTG中の写真など)の雰囲気が分かるもの

  • 自社プロダクトの画像

 

引用:wantedlyコンテンツクオリティ・ガイドライン

 

このあたり何となくサイトの画像を選んでいたり、キャプションを付けるのではなく、明確な基準を持つことが重要だということがわかります。

特に無形のサービスであったり、会社の文化を伝えようとする場合には写真選定には気を使うと良いというのは自社サイトでも今すぐできることですよね。

 

また、掲載制限の対象となるカバーの写真の例では「メッセージを的確に伝える」ことの重要性が書かれています。色合いや大きさについても触れられています。

 

ユーザーとの関係を温めよう


ガイドラインの最後に「優秀なエンジニアやデザイナー程、3回、4回とご飯を食べにいくなどして関係を築く努力が必要です。そのためにも継続的に連絡をとりましょう。」とあります。
 

ニーズが顕在化していないユーザーに対して向き合う姿勢を考えさせられます。サイト運営においても、更新をソーシャルで発信したり、発生したお問い合わせに関して継続的にコンタクトを取っていく姿勢が必要であることを示しています。

 

まとめ

 

今回は人材サービスを取り上げましたが、今後、様々な業界においてまだニーズが顕在化していないユーザーを対象としたプラットフォームやサービスが登場してくると思います。
その時に自社の強みやコンセプトを「言語化」できるか、想いを表現できるかという視点がより重要になっていくでしょう。


丸山 智大

丸山 智大

Webマーケティング事業部 ferret Oneトレーナー ferret One立ち上げ時期からサービス構築に関わっています。 週末はコーヒー時々執筆活動。コーヒー関連のサイトも運営しています。 http://cafekanata.com/